電子契約で住宅ローンが組める?メリットと契約の流れ
住宅ローンを組む際に、何度も窓口に出向く必要があり、記入しなければならない書類が多いなど、紙での契約が面倒と感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで注目すべきなのが、電子契約サービスです。全国各地の銀行が住宅ローン契約を電子契約でも行っています。
今回は、電子契約で住宅ローンを組む際のメリットや流れについて詳しく説明します。今後住宅ローンを借り入れる予定のある方は参考にしてみてください。
電子契約サービス導入のメリット
まずは電子契約サービスを住宅ローンに導入することで得られる3つのメリットをご紹介いたします。
印紙代が無料
印紙税は経済取引等に伴う契約書や領収書に課税される税金であるため、紙の契約書を使う限り必ず発生します。仮に500~1,000万円の住宅ローンを組む場合、印紙税だけで1万円もかかってしまいます。しかし、電子契約サービスを使えば印紙税が不要になります。
少しでも出費を抑えたいという方には嬉しいメリットといえるでしょう。
借り入れまでの期間が短縮される
従来のように郵送や店舗での申し込みは書類が届くまで時間がかかったり、直接店舗に出向く手間が必要でした。インターネットを使った電子契約なら自宅にいながら時間を気にせず申請でき、しかも手続きが早く済みます。その結果、従来の紙による契約よりも借り入れまでの時間短縮ができるようになります。
電子契約の利用料が安い
電子契約書による利用料金は安く設定されているか、金融機関によっては利用料金がかからないということもあります。
住宅ローンには事務手数料や保証料など様々なお金が必要になります。しかし、電子契約であればそれら諸費用を安くすることができます。金利が安くなることもありますので、様々な住宅ローンのサービスを比較して検討してみることをおすすめします。
電子契約サービスの流れ
電子契約締結までの簡単な流れについてご紹介いたします。
事前審査
住宅ローンの借り入れには一定の審査があるため、まずは審査に通らなければなりません。
金融機関のウェブサイトにある住宅ローンの事前審査があるので必要事項を記入して送信しましょう。早ければ10分程度で終えることができます。
一部の金融機関ではオンラインで事前審査を済ませておくと記載が自動化され、必要書類の再入力の手間が省けるというメリットもあります。
正式申込
事前審査に通れば正式審査を行うための正式申込を行います。
正式申込は店舗で受け付けている場合と、オンラインで受け付けている場合の2パターンがあります。電子契約で完結する場合は必要書類を用意してオンライン上で申し込みます。必要書類は下記の4種類です。
①本人確認書類
②収入確認書類
③物件に関する書類
④団体信用生命保険関連書類(不要な場合もあります)
場合によっては他にも書類が必要になります。不備があると申し込みができませんので、必要な書類は金融機関に問い合わせをしておきましょう。
正式申込の審査が通ると融資を受けることができます。
契約完了
契約手続きを電子契約で行う場合、電子署名などを使って契約を完了させます。
無事に契約完了すると、指定の口座に融資金が振り込まれるようになります。
電子契約で住宅ローンを組む際の注意点
電子契約で住宅ローンを組む際は、以下の2点に注意してください。
契約する端末が必要
住宅ローン契約を電子契約で行う場合、インターネット接続できる環境や電子機器が必要になりますのでPC、タブレット、スマートフォンのいずれかを持っていることが必須です。
ただし、インターネット環境が整っていても金融機関が定めた条件によっては電子契約が利用できない場合があります。詳細は金融機関にお問い合わせください。
資金用途によっては借入できない場合も
土地購入のみを目的とした場合や、店舗併用住宅を購入または建築する場合、個人間売買を行う場合、他金融機関からの住宅関連資金の借り換えを行う場合など、資金用途によって借入に制限があるケースもあります。
どのような条件が制限に当たるかは事前に金融機関に確認をし、問題がない場合のみ申し込むようにしましょう。
虚偽の申告をした場合、申請が通ってもローン契約が無効となり、借入金額を即返済するよう求められることがあります。
また、虚偽の申告を行っても年金の加入履歴や源泉徴収書によって判明するため、必ず正しい情報を書くようにしましょう。
まとめ
住宅ローンの契約に電子契約が使えることで、時間や費用のコストを抑えることができるため、金融機関にとっても効率の良い業務が行え、利用者の利便性も向上します。金銭や個人情報が関わることなので、情報漏洩に不安を感じている方もおられるかもしれませんが、セキュリティの強化によって非常に強固なシステムになっているのが電子契約です。
住宅ローンを組む際に利便性を求めている方は、オンライン申込を考えてみてはいかがでしょうか。