フリーランスで働いている方にも契約書を使用することで様々なメリットがあります。
ですが、契約書を取り扱う際にはいくつか注意点があります。特に契約書に盛り込む内容に関しては重要なポイントです。
今回はフリーランスの方が契約書を使用する際の注意点や電子契約書のメリットについて紹介いたします。

フリ-ランスの方が契約書を交わす際の注意点

フリ-ランスの方が契約書を交わす際の注意点にはどのようなものがあるのか、ご紹介いたします。

業務範囲を記す

業務範囲についてしっかり明記しておくことで、報酬に見合わない不当な労働を強いられることを防ぐことができます。業務内容を明確にしていなかった場合、クライアントに業務を後付けされてしまう可能性があります。契約書にしっかりと業務範囲を明記し、自分の身を守りましょう。

報酬や税金について記す

契約書に具体的な報酬について明記していなかった場合、報酬の金額を不当に下げられてしまう可能性があります。また、支払い方法や税金について、報酬の振り込み手数料などについてもしっかり明記しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。報酬に関する揉め事を避けるためにも、面倒でもしっかりと契約書の内容を確認しましょう。

著作権について記す

イラストや写真など、著作権が発生する場合はその所在を明確にしておく必要があります。
クレジット表記や二次的利用、作品について変更できる範囲などについて交渉し、明記しておかないと、後々トラブルに発展する可能性が高くなります。

その他

着手金やキャンセル料についても明記しておくことで、業務に対する正当な金額を受け取ることができる可能性がより高まります。その他、瑕疵担保責任や秘密保持、不可抗力があった場合などについて明記しておくことで、万が一トラブルが起こった場合でもスムーズに対処することができます。

フリ-ランスの方が電子契約書を導入するメリット

フリ-ランスの方が電子契約書を導入するメリットについて紹介いたします。

収入印紙税を節約できる

紙の契約書にて契約を結ぶと収入印紙税がかかってしまいます。一方、電子契約書なら収入印紙が不要のため、印紙税分のコストを節約することができます。収入印紙税は案件を重ねるごとに負担が大きくなっていくものですので、複数の案件を抱える方には特に大きなメリットであると言えます。

郵送費と時間を削減できる

電子契約書は契約に関するやり取りをすべてオンライン上で完結させることができます。
そのため、紙の契約書の様に郵送でやり取りする必要が無く、郵送代のコスト削減を実現することができます。時間もかからず、早ければわずか数分ほどで契約業務を完了することが可能になります。

保管しやすい

電子契約書はデータでの保管のため、紛失のリスクがありません。また、書類の検索も容易に行うことができるため、保管がとてもしやすいと言えます。クラウドによる保存が可能なサービスもありますので、安心してデータとして保管することができます。

電子契約を導入する際の注意点

電子契約を導入する際の注意点について紹介いたします。
しっかりと把握し、本当に電子契約サービスが必要かどうか判断しましょう。

電子契約が結べる契約なのか確認する

契約を結ぶ上で、電子でも結べる契約かどうかを確認する必要があります。
というのも、契約には紙での契約のみ認められているものがあり、電子契約が認められていないものも存在するためです。どのような契約なのか内容をしっかりと確認し、電子契約書が使えるかどうかを把握しておきましょう。

費用対効果を考える

電子契約書を利用するためには、電子契約サービスを取り扱っている企業と契約をする必要があります。
場合によっては紙の契約書を使用した方が結果的にコストを抑えられるという事も考えられるため、電子契約書によってどのような部分をコストカットできるのか、しっかりシミュレーションをする必要があります。
費用対効果を考え、電子契約書の導入が必要かどうかを判断しましょう。

クライアントに電子契約について同意して貰う必要がある

契約は自分とクライアントの双方の合意の下で行われるものです。そのため、電子契約を用いた契約の締結についてクライアント側の同意が必要になります。クライアント側が電子契約による契約を認めていない場合は、電子契約書による契約を締結させることが難しくなるケースもあるので注意が必要です。

まとめ

フリーランスの方が契約書を用いて契約をクライアント側と締結する場合は、いくつかの事項についてしっかりと明記しておく必要があります。そうすることでトラブルが発生した際もスムーズに対処でき慌てずに済みます。
契約に電子契約書を使用する際は、メリットや注意点についてしっかりと把握しておく必要があります。

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